株主・投資家の皆様へ

株主・投資家の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
第31期(2023年10月1日~2024年9月30日)の決算短信の開示を行いました。売上高は、補助金活用による配膳・配送ロボットの需要拡大を見込んでおりましたが、配膳・配送ロボットの補助金登録が、予定どおりに進まなかったことにより、補助金による営業需要や販売推進していた先が見送りとなり、1,659,676千円(前事業年度比6.8%減)、利益面に関しましては、一部ソフトウェアやシステム機器の販売が緩やかに回復してきており、営業利益72,981千円(前事業年度比128%増)、経常利益80,388千円(前事業年度比245%増)、当期純利益63,301千円(前事業年度比39%減、前事業年度は固定資産売却の特別利益計上)となりました。また、当期の営業活動によるキャッシュ・フローが、446,687千円となり、改善いたしました。
この1年は、経済活動の正常化が進み、個人の消費回復やインバウンド需要の高まりによって緩やかな回復基調が続いております。一方で、材料費、人件費や物流コストの増加などによって物価上昇が続いており、消費支出が抑制される懸念や人手不足による供給不足から、景気の持ち直しが、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような環境のもと、当社は創業時より一貫し、外食企業を中心とした顧客に対し「情報システムインフラ企業」として、利益追求のための食材ロス削減を実現する「飲食店経営管理システム(R)」、人件費の最適化や生産性を高めるための勤怠集計管理システム「Timely」を主力に「食材費」・「人件費」の二大原価の透明化を可能にするパッケージシステムおよび基幹システム「FOOD GENESIS」をハイブリッドクラウド型で提供するとともに、業界に特化したPOSシステム、オーダーリングシステム、配膳ロボットなどの周辺サービス等を通してトータルソリューションシステムを提供しております。
第32期は、中小規模の飲食店に向け、「飲食店経営管理システム(R)」、「自動発注システム」を核としたシステムサービス提供や、勤怠集計管理システム「Timely」、またコロナ禍でストップしていましたグローバル展開を進めてまいります。
今後も資源価格上昇を背景とするコスト環境の悪化が調達・生産への影響として想定されますが、製品の調達方法・生産体制の見直しなどによる製品確保の改善をより一層の強化に努めてまいります。
全役職員一丸となって、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に励み、株主・投資家の皆様をはじめとする関係者の皆様のご期待にお応えしてまいりたいと存じます。
今後とも一層のご支援ご指導の程、宜しくお願い申し上げます。
代表取締役社長