 | VENTURE SPOT 2011年6月号 | 一覧に戻る | |
|
釜飯宅配専門店 釜のや |
|
|
|
<19歳での独立> |
|
学生時代から独立を考えていた前田氏は、いくつかのアルバイトを経験した後、飲食業で独立を決
意。資金がなかったため、できるかぎりリスクを回避しつつ、より確かな収益化できるビジネスモデ
ルを検討した結果、初期投資が低い宅配業で独立をする。ここから前田氏の飲食業界での戦いが始ま
った。
|
|
<直火炊き炊飯> |
|
提供する商品の選定にあたっては、三つのポイントを意識して決定した。一つ目は、家庭では調理
することはないが親しみ感があり、流行り廃りのない商品であること。二つ目は、ピザ、麺類、寿
司、お弁当などといった競争相手が多い商品を避けること。三つ目は、宅配中に味の劣化が進みにく
いこと。そこで最終的にたどりついたのが釜飯であった。釜飯を商品としたのは、古くから多くの人
に親しまれてきており老若男女を問わず提供することができる点。さらに、炊き上げてから宅配時間
がちょうどご飯の蒸らし時間となり、お客様の手元に届いたときに一番美味しい状態で提供できる点
も強みであると考えたからである。まさしく、宅配向けには最高の商品であると確信しスタートをし
た。
釜めしにおいて今まで難しいとされてきたのが、短時間で均一な商品を提供することであったが、
全自動マイコン直火炊き炊飯機の開発によって、誰でも簡単に短時間で美味しい釜めしが炊き上げら
れるようになった。
このことにより職人を雇わなくても、パート・アルバイトが中心となった店舗運営が十分できるた
め、ノウハウを積み上げていくことによってシステム化していき店舗展開を行っていくことが可能と
なったのである。
|
|
<複合業態戦略を提唱> |
|
「釜のや」ブランドは、全国に26店舗を超えた。前田氏は、店舗内のデッドスペースを有効活用
し収益を最大化させていく複合業態戦略を提唱している。複合業態戦略の一貫で「釜のや」を導入し
た経営者から喜びの声が多く寄せられているとのこと。売り上げ不振に悩む経営者にとって、プラス
アルファの売上・利益が期待できる前田氏の提唱する複合業態戦略は大きな力となるのであろう。今
後も注目していきたい。
|
|
会社名 : 株式会社CSS
店舗名 : 釜飯宅配専門店 釜のや
所在地 : 東京都千代田区内神田3-22-4花喜久ビル5階A
T E L : H P :
|
一覧に戻る |