 | VENTURE SPOT 2013年5月号 | 一覧に戻る | |
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漁師めし酒場 灘や |
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<山口の食材を全国に広げて行きたいと開業を決意> |
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毎日、近海で水揚げされたばかりの新鮮な魚を楽しみに、地元の人々が集まる飲食店がある。「漁
師めし酒場 灘や」である。素材の味を最大限に引き出すために、調理人が手を加えすぎない、”切
る”、”焼く”、”煮る”のシンプルな料理が人気を呼んでいる。こちらのオーナーは、小学校から
の同級生という、徳重氏と鬼武氏による共同経営の店舗。両氏とも、元々は異業種から飲食店の経営
に携わる変わった経歴の持ち主である。地元周南市には、美味しい食材が豊富にあるのに認知されて
いないという問題意識がある中、最近の日本酒ブームで、”獺祭”などの山口県の地酒にも人気が集
まっていることに注目。地元の食材も取り組み方次第では、全国に広められる可能性があると踏み、
同級生の鬼武氏とともに開業を決意。昨年、2012年7月にオープンに至る。
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<”船と店の距離をなるべく近くに”をモットーに> |
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鬼武氏は船長、徳重氏は店長と、共同オーナーはそれぞれ役割が明確である。お店のウリは、近く
の市場から仕入れる新鮮な魚に加え、他の店舗にはない、自分達で獲ってきたものを食べてもらいた
いという思いから、遊漁船の船長である鬼武氏が釣った魚をすぐに食べることができる。メニューは
季節やその日の釣果によっても変化する。店に行ってみないとメニューは分からないというのも、店
舗に行く楽しみの一つだ。1,000円の割にボリュームがあると人気の海鮮定食に、連日のランチで注
文が殺到する。
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<飲食だけに囚われない、山口県の発信拠点になる> |
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鬼武氏は現在遊漁免許のみしか有していないため、お客様に提供できる魚の種類の幅を広げたいと
漁師免許の取得も視野に入れている。釣り好きのお客様も多く、船と店の距離をより狭めるために新
たな取り組みを行っていきたいと考えている。一方、地産地消の考え方を積極的に取り入れつつ、山
口県の食材の魅力を全国に伝えて行きたいと徳重氏。前職で通販事業に携わった経験からネット通販
での食材販売、地元のお祭りを企画するなど、飲食店以外からも情報を発信していく手段を模索して
いきたいと夢が広がる。まずは飲食事業としての拡大を計画しており、2号店を計画中。将来的には
東京で山口県の食材を楽しめたらと楽しそうに語る。
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会社名 :
店舗名 : 漁師めし酒場 灘や
所在地 : 山口県周南市若宮町2-50
T E L : 0834-22-1192
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