 | VENTURE SPOT 2012年3月号 | 一覧に戻る | |
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メッシーナ自由が丘店 |
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<シェフを目指したきっかけは、料理本の中のシェフの帽子> |
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東京築地で生まれた水落氏は、父の転勤の関係で熊本、佐賀、広島と渡り歩き中学生で東京に戻る
という環境に育つ。東京の高校を卒業後、すぐに調理師の専門学校へ入るわけだが、何故、シェフを
目指したかということには、明確な理由はなく、料理好きの母が持っていた料理本の中にいるシェフ
がかぶっている背の高い帽子のスタイルに憧れたのがきっかけだと言う。そんな理由で料理の世界に
飛び込んだ水落氏を待っていたのは、料理業界の徒弟制度の厳しさであった。殴られたり蹴られたり
は当たり前。シェラトンホテルに入った水落氏は、その後、厳しく指導をしてくれた先輩シェフにつ
いてホリデイインホテルに職場を変えるが、一貫して厳しい環境で自分自身を磨き続けた。
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<厳しい下積み時代を経てイタリアへ修行> |
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料理の専門がフランス料理だった水落氏がイタリアに修行に旅立った理由は、たまたま専門学校の
卒業旅行で旅したイタリアで食べたイタリア料理が口にあったからというのも興味深い。当時として
は珍しかった「イタリア料理」で独立を決意し、水落氏は単身イタリアに渡る。言葉の壁、文化の壁
にぶつかりながらも、彼は持ち前の情熱と行動量でその壁を越えてゆく。結果、イタリア全土を渡
り、2年間で9つものレストランで修行をし、本場の様々なイタリア料理に触れる事になる。
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<自由が丘で開業する為に帰国。ついに独立の夢が叶う> |
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税理士をしている友人から自由が丘のイタリアレストランのシェフの後任になってほしいと連絡を
受け、水落氏は帰国をする。ところが、辞めるはずのシェフが中々辞めず水落氏は、結局目黒で8坪
のお店を開業することになる。当初苦戦するものの徐々にファンがつきはじめ、繁盛店となるもの
の、更新のタイミングでオーナーから家賃を上げるとの宣告を受けるなど順風満帆に進まなかった。
意を決し、これまでの3倍の広さにあたる24坪の店舗を自由が丘に構え、「タヴェルナ メッシー
ナ自由が丘店」としてオープンする。1年目は苦戦するが、2年目以降は行列ができる店舗として多
くのメディアにも紹介されるようになる。水落氏の活躍はここからスタートした。その後、二子玉川
にイタリアンを。そして、焼肉、九州料理のお店など精力的に拡大をしていく。創業から13年で7
店舗を展開している水落氏の今後の活躍に期待をしたい。
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会社名 : 株式会社アッカ・エンタープライズ
店舗名 : メッシーナ自由が丘店
所在地 : 東京都目黒区自由が丘2−20−5 B1
T E L : 03-3723-4999
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