 | VENTURE SPOT 2012年2月号 | 一覧に戻る | |
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どすこい酒場 玉海力 広尾本店 |
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<30歳での幕内引退後、食の世界で第二の人生のスタートを切る> |
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最高位は前頭8枚目、得意の上手投げで一斉を風靡した玉海力。近年は総合格闘技にも参戦しテレ
ビでも良く名前を目にする河邉氏が、引退後に開業したのが「どすこい酒場ちゃんこ玉海力」であ
る。河邉氏は、大相撲で初めてマウスピースを使用したなど、力士時代から研究熱心で知られてい
る。そんな河邉氏が第二の人生として選んだのが飲食業であった。河邉氏は一号店を広尾でスタート
した理由を、『両国界隈では現役時代の甘えが出るので、当時和食にイメージがない広尾が良いと思
ったからです』と答える。試行錯誤しながらも着実に前に進んでいる様を今回は紹介したい。
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<お客様が1日10人。あきらめない研究熱心さが未来を切り開く> |
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1996年10月、広尾にオープンした「どすこい酒場玉海力」は、冬場で鍋料理が一番強い時期のオー
プンだった影響もあり大盛況を迎える。しかしながら、年明け後は、スタッフ10人のお店にお客様が
一日10名程度という日が続き、オープン直後にも関わらず店舗存続の危機を迎える。河邉氏は、寝る
間を惜しんで試行錯誤を繰り返す。時にはフードコンサルタントに相談したり、セミナーに参加した
りと苦労しながらも、あきらめない彼の研究熱心さが実を結び、入り口で焼き鳥を焼き店前を歩くお
客様を呼び込むスタイルが出来上がり、店舗は繁盛店になっていく。また、今や看板メニューにもな
っている「夏限定の塩ちゃんこ」も、彼のあきらめない研究熱心さの産物として、「どすこい酒場玉
海力」の繁盛を支えている。
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<日本人の心を伝える事がこれからの使命!> |
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今後の使命を聞かれた河邉氏は躊躇なくこう答える、『日本人の心を今の人たちに伝えていきたい
と思っています』。国技である大相撲の世界で16年を戦ってきた河邉氏だからこそ、日本人の心を
伝えて行きたいという言葉に大きな説得力を感じる。広尾店のオープン後も、2003年に武蔵小山店、
そして、2011年に銀座店をオープンさせている。更には、2006年に中国青島、2011年に中国上海にも
出店。国内を飛び出し、その活動の領域を広げて行っている。経営者であると同時に、人材教育とい
う観点で勉強や実践を重ね、会社の発展はもちろん、日本の未来作りにも貢献して行きたいと答える
河邉氏。今後の活躍にも注目したい。
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会社名 : 株式会社玉海力
店舗名 : どすこい酒場 玉海力 広尾本店
所在地 : 東京都渋谷区広尾5-4-9
T E L : 03-3437-0407
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