 | VENTURE SPOT 2012年1月号 | 一覧に戻る | |
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沖縄料理と古酒 てぃんさぐぬ花 |
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<通称「沖縄タウン」の名物沖縄料理店> |
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京王線「代田橋」駅近くにある和泉名店街、通称「沖縄タウン」が商店街の活性化を目的にスター
トしてから6年がたった。沖縄のたたずまいをもった都心の商店街として、多くのメディアにも紹介
されている。その商店街で、2008年から沖縄料理店を経営しているのが今回紹介する野崎氏であ
る。
今回は、野崎氏が何故沖縄タウンで沖縄料理のお店を開業したのか? そして、野崎氏が考える今後
のビジョンについて記したい。
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<お客様の「ありがとう」に自分の天性を知る> |
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野崎氏は福島県出身。高校卒業後、東京に上京し大学でサービスマネジメントについて学ぶ。学生
時代、ラーメン屋からリゾートホテルに至るまで、サービス業にかかわる様々なアルバイトを経験し
た。
22歳のときに、下北沢のダイニングバーにてアルバイトをしていた際、接客を通じ、お客様から
「また是非この店に来たい、ありがとう」と喜んでもらったことをきっかけに、飲食店で働くこと
が、自分の天性なのではないかと感じる。
就職活動を行い、内定をもらってはいたものの、アルバイト先の店長からホールと、新しく出来た1
階のカフェのリーダーを任されることになり、内定を蹴ってそのまま3年間そこでフリーターとして
働くことになる。
しかし、25歳で今の自分に限界を感じた。サービスと、空間作りをいくらやったところで、
「飲」と「食」をしっかりと提供できなければ意味がないということに気づいたのである。それから
の2年間はひたすら料理を勉強した。あるときは2店舗掛け持ちで厨房に入り、365日ほとんど休
むことなく働いた。
27歳のとき、沖縄料理店の立ち上げで料理責任者を任され、メニュー開発から全てを行った。メ
ニュー開発を通じ、自分の味が形になっていくのを感じた。
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<沖縄タウンがオープン、チャンスをカタチに。> |
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28歳のとき、沖縄タウン内にて空き物件が出ているのを知り、2008年4月に20席の沖縄酒
場「SABANI」を開業。もともと28歳で独立開業をしたいと考えていたという。19歳の時に初めて
いった沖縄の魅力にはまり、年に3回沖縄に行き、休みがあれば、都内のエイサー祭りや沖縄の物産
展に顔を出す野崎氏は、沖縄の魅力を一人でも多くの人に伝えて行きたいという。
2011年3月には、「SABANI」とはターゲットとアプローチを変えた、別業態の沖縄料理「てぃん
さんぐぬ花」を、同じ沖縄タウン内にオープンした。オープンしてから3年間、広告宣伝などを行っ
てないにも関わらず、お客様は増え続けているという。生産者や、スタッフの「想い」を一人でも多
くのお客様に届けたいと語る野崎氏の目には、希望が満ちあふれていた。今後の野崎氏に期待した
い。
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会社名 :
店舗名 : 沖縄料理と古酒 てぃんさぐぬ花
所在地 : 東京都杉並区和泉1−3−15 沖縄タウンめんそーれ大都市場内
T E L : 03-3321-2139
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