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 VENTURE SPOT 2007年1月号 一覧に戻る
中川屋カレーうどん 駒沢大学店
株式会社ダイネット
代表 中川将法 氏
<アパレル業界からの転身>

いつの時代も、飲食業界には異業種からの参入が少なくない。中でもファッション業界から飲食業に 参画する事例は多く、業界特有のトレンドに敏感で柔軟な感性を活かして成功を収めた企業は数多く 存在する。 今回ご紹介する「中川屋カレーうどん」を展開するダイネットの中川氏も、そうしたファッション業 界から見事に転身した経営者のひとりだ。 中川氏はもともと、都内でアパレルメーカーを経営し、長く大手の百貨店や量販店などに製品を納入 して来た。しかし5年前、この会社の経営を親族に委ねて自らは一線から退き、新たな人生の出発と して現在の飲食業界へと飛び込んだのである。扱う商材は違っていても、常に最先端のライフスタイ ルに関する情報収集を必要とするファッションの世界での実績があり、また長い間、数多くの店舗の 経営について間近に見てきた経験もある。店舗経営の浮き沈みを知りつくした中川氏が、そうした経 験を踏まえて次に選んだのがフードの世界であったことは、決して単なる一時の思いつきではなかっ た。 華やかなファッションの世界に身を置いた経営者の多くは、飲食業を始めるにあたってもオシャレで カッコ良い業態を目指す傾向が強いものだ。しかし中川氏が目指したのは、そうしたトレンドに左右 される商売ではなく、時代がどのように変わろうとも「30年間、大きなリニューアルをせずに続け られる飲食店」だった。 そこで、飲食店をスタートするにあたって、まず始めようと考えたのが「カレーうどん」だったので ある。

<独自に繁盛のノウハウを会得>

だが、いくら店舗の経営に関する知識があろうとも、商売として食べ物を扱うのはまったく初めての 経験だ。そうした右も左も判らない飲食業界で「カレーうどん屋」を始めるにあたって、いろいろ考 えた末に、中川氏が向かったのは四国の讃岐だった。 「ともかく、まず本場の讃岐うどんを食べてみよう」と、そんなところから第一歩を踏み出したの だ。 さまざまな讃岐うどんを食べ歩き、ここだと気に入った店では「使っている醤油を教えて欲しい」と 頼み込む。そうしたやり方で、それまで四国以外には流通していなかったブランドの醤油を確保する ことができた。また、カレー粉は知人の料理人から情報を得て、いくつものメーカーのスパイスをブ レンドしてオリジナルな味を作り上げた。 安易にコンサルタントなどには頼らず、すべてを自社で作ったこの「カレーうどん」を引っ提げて、 まず上野に1号店を出店。その後の5年間で、大型店や小型店、ロードサイド店、商業施設のインシ ョップなど、さまざまな店舗を出店しては、実験を繰り返す。失敗や撤退もあったが、最終的に、現 在本社が入居しているビルの1階に出店したような「私鉄沿線駅周辺の小型店」が最も効率が良いと いうことが判った。 「こうした立地では、都心と違って夜は自宅に帰ってくる人たちが周囲に住んでいます。夜の9時以 降はいつも満席ですよ」と中川氏は満足そうに微笑む。 この「駒沢大学店」はわずか13席だが、毎日200食近くを販売し、月坪40万円以上を売り上げ る繁盛店だ。

<売上高を求めない経営>

ダイネットでは、現在カレーうどんの「中川屋」5店舗の他に、やはり住宅地エリアで「もつ焼き」 店2店舗を経営し、インターネットで「カレーうどん」などの通信販売も行っている。そして2年前 には、上海にビュッフェ形式で楽しめる300坪の大型レストランを出店した。 「アパレルという仕事柄、中国へは日本国内よりも出張が多かったくらいですから」 上海での出店には数多くの困難があったが、これも商社などの手を借りずに得たノウハウを活用し て、今後は中国進出企業の出店をサポートする事業を立ち上げる予定だ。今でも、毎月のように中国 に出かける。すでに上海にも自宅を持ち、月のうちの3分の1は上海暮らしだ。 カレーうどんの「中川屋」は現在、ライセンス販売によるFC契約も行っている。そして、もつ焼き 店の「えびすさん」は、今後増えるであろうリタイアした中高年のために低コストで出店、営業が可 能な業態として考え出された。現在では、多くの飲食FC店舗が2千万〜3千万円という投資を必要 とするが、そうしたコストをかけて開業すれば、その費用を回収するために休暇もなく働かなければ ならない。そうした現実を見て、「個人経営の飲食店の目的はそれだけではない」と感じたからだ。 「えびすさん」は、中高年が定年後に自宅を改造して始めることもできるような業態なのだ。その価 値を高めるために、独自のルートで新鮮な「生ホルモン」を仕入れるルートも開拓した。 「売上高を追う経営は止めたんですよ。大事なことは、毎日が幸せかどうかだからね」と、中川氏は 笑顔で人生の秘訣を語ってくれた。


会社名 : 株式会社ダイネット
店舗名 : 中川屋カレーうどん 駒沢大学店
所在地 : 〒154-0011 東京都世田谷区上馬4-4-2
T E L : 03-5433-2030
H  P : http://www.nakagawa-ya.com/

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