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 VENTURE SPOT 2007年9月号 一覧に戻る
Genki‐Dining 八百屋 下北沢店
情熱ダイニング株式会社
代表取締役:池原晃喜 氏
<大震災から生まれた飲食企業>

情熱ダイニングは神戸市に本拠を持つ飲食企業だ。かつて阪神地区に大きな災害をもたらした阪神淡 路大震災の翌年、1996年に代表である池原氏が創業した。 池原氏は神戸の出身。神戸市街地は震災で最も大きな被害を受けた地域である。自ら体験した歴史的 な震災で壊滅的な打撃を受けた神戸の街の復興にひと役買いたい。そんな想いから、池原氏はそのと き勤めていた地元の飲食企業を辞め、神戸の街なかに38席の小さな店を出店したのだ。それまで独 立の願望がなかったといったら嘘になるが、自分の店を持って失敗する仲間の料理人を何人も見てき た。会社では大切にされ、新しい店を任されていた。 「この会社と一緒に伸びていこう、この会社で全国に店舗展開するんだ」そんな風に思って仕事に励 んでいた会社を辞することにしたのである。人生の転機であった。 当時、池原氏はまだ29歳。震災後に、地元では30歳前後の若者たちが数多く起業した。神戸はも ともと、「株式会社神戸市」と呼ばれるほど、独自の経営的な地域活性化手法で有名な土地柄であ る。そうした流れを受け継いだ地元の若者たちから、池原氏ばかりではなく何人もの起業家が生まれ た。他地域からの復興支援はたいへん有り難かったが、それが「震災特需」と呼ばれているのを聞い て憤りを覚え、また悲しくなった。そうした他県の企業による援助に甘んじることなく、自分たちの 力で神戸を立て直そうと、池原氏たちは立ち上がったのだ。

<受験浪人中に飲食業界へ>

池原氏は、大学を目指して浪人中に初めて飲食店でのアルバイトを経験。そのアルバイトから飲食業 の面白さを知り、この世界に入ったのだという。何事にも真剣に取り組む池原氏は、いいかげんな仕 事をするその店の厨房スタッフと対立し、スタッフたちは店長に「このアルバイトと自分たちのどち らを取るのか?」と詰め寄った。そのとき厨房スタッフをクビにして池原氏を選んだ店長と、翌日か ら2人きりで店を運営することになる。大変だが、やりがいのある毎日が始まった。池原氏を認めて くれた店長と二人三脚で店の売上を大きく伸ばしたが、当然、予備校への通学はおろそかになった。 「大学に進学せず飲食業の道に進もうと思う」と、打ち明けた池原氏に、店長は「それならキチンと 仕事を学ぶことができる店で働くべきだ」と言って、料理人としての修行を勧めたのだった。 こうして、10代の終わりになってから和食の料理人としての修行を始めた池原氏は、修業先の店で 自分より若い先輩料理人から理不尽なイジメを受けたりもした。 「何で、こんな目に遭うのか?」と、投げ出しそうになった時期もあったが、持ち前の競争心がそれ を押しとどめた。 包丁を持つ手に、まさしく血がにじむほどの努力を重ね、他人の何倍もの鍛錬を積んで、池原氏はわ ずか数年で調理場のトップクラスにまで登りつめる。 「自分は、他の人たちよりも遅く修行を始めた。だから人一倍努力するしかない。人の何倍も努力し て、彼らの上に立つ立場になってやろう」 そんな熱意を心に秘めながら、苦労のあとは見せたくない、池原氏はそんな青年だった。

<神戸を「幸せな街」にしたい>

震災の時、池原氏は当時勤めていた会社が姫路に出店した居酒屋を任されて単身赴任していた。震災 による神戸の状況を報道で知り、慌てて実家へと向かう。幸いにして家族に震災による被害はなかっ たが、灘区の実家は被災し、避難所での生活が始まる。避難所の暮らしは不安で、何の希望も見いだ せなかった。池原氏には、独立して起業することが、神戸の街と人々の希望を取り戻す唯一の手だて のように思えたのだ。 池原氏が独立して出店した最初の店は地下にあり、店の経営が軌道に乗るまでには半年ほどもかかっ た。自ら街路でチラシを撒き、ナンパのようにお客を店に呼び込む。女性にウケる店づくりを狙って 店頭に大きなヌイグルミを置き、来店した女性客には割引券を渡し、友達を誘ってくれるように頼み 込んだ。そうした努力の甲斐があって、次第にファン顧客が増え、やがて満席の日が続くようにな る。 繁盛の秘訣は「アクション数を多くすること」だと池原氏は言う。「この仕事、マメに動くのを嫌が ってはダメです」大学進学をやめて、この世界で生きると心を決めたとき、「頭を使う」のではなく 「身体を使う」ことで、人よりも稼いでやろうと考えた。 「飲食業は個人が企業に勝てる商売です。チェーン店にもメリットはありますが、日本中がみな同じ 店になる必要はないでしょう」と、池原氏は持論を語る。「おっちゃんがお喋りで料理が遅いという のも、料理が脂っこすぎるというのも、みんなその店の個性なんです」 あくまでも神戸にこだわる池原氏の夢は、将来、神戸の観光資源を活かしたビジネスに取り組むこと だという。


会社名 : 情熱ダイニング株式会社
店舗名 : Genki‐Dining 八百屋 下北沢店
所在地 : 東京都世田谷区北沢2-15-3
T E L : 03-3422-3777
H  P : http://www.ko-z.com/

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