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 VENTURE SPOT 2006年4月号 一覧に戻る
粥麺茶房
株式会社バンクエスト・フードサービス
代表取締役 小島 太郎 氏
<これまでにないスタイルの外食企業>

香港は、外食の比率が世界一だと言われるくらい「食」の盛んな土地柄だ。その香港で、古くから庶民の味として親しまれているのが、「粥」と「麺」である。バンクエストフードサービス社は、香港風の中華麺と中華粥を現代的にアレンジし、スタイリッシュなデザインの店舗でカジュアルに提供するという、これまでにないスタイルのユニークなコンセプトを持つ外食企業だ。現在の店舗は、東京駅八重洲地下、神田神保町、飯田橋駅ビル、新宿三越と中央線を軸に4店舗。八重洲の「東京駅一番街店」はスタンディングスタイルの13席、麺類の店舗を集めたテーマ性のある飲食ゾーンの一角にあり、場所がら午前7時よりオープンしている。神田神保町の「神保町店」は、古書街から少し外れた大きなタワーマンションの1階で、セルフサービスの26席というコンパクトな店舗だ。この2店舗はいずれも、「潘街粥麺専家」というブランド名で展開する、券売機を使ったファストフードスタイルの店舗である。昨年オープンしたばかりのJR飯田橋駅ビル「飯田橋ラムラ店」は、同駅ビルのリニューアルにともなって出店した店舗だが、券売機による会計を取りやめて、点心や中国茶、アルコール類なども取りそろえた新しいブランド「香港粥麺専家」という店名で展開する業態だ。そして、同じく昨年オープンの「新宿三越ALCOTT店」は、後会計のテーブルサービス方式を採り入れた、少し落ち着いて利用できる店舗として営業している。このように、中心となる商材は同じながら、それぞれ立地に合わせた業態とスタイルで展開しているのが同社の特徴なのだ。

<企業再生のベンチャー経営者>

同社はもともと、あるアジア系外食企業の子会社として大手ベンチャーキャピタルが投資を行い設立されたのだが、事業展開が思惑通り進まず苦しい経営状態に陥っていた。その企業再生に白羽の矢が立ったのが、当時コンサルティング会社に在籍していた現在の代表取締役である小島太郎氏だ。小島氏は、業界老舗の外食チェーンでそのキャリアをスタートさせ、店長として年商3億円〜5億円規模の店舗で店長などを歴任する。赤字店舗を黒字に改善するなど、優秀な業績を上げていたが、実家の生花店を建て直すために退社することに。みごと家業の再建を果たした後、再び飲食業界へと戻って、有名なブランド店を多数持つ飲食企業でトップの側近としてさまざまな経験を積む。その後、コンサルティング会社へと転身し、そこで投資会社の肝いりでスカウトされ、同社の経営を任されることになったのである。学生時代には、表参道の「マンボウズ」や「キーウェストクラブ」など、当時の最先端を行く飲食店でアルバイトしていたという同氏は、あの伝説的なバーの名店「ラジオ」に、学生という身分をいつわって正社員として勤務していたこともあるという。まだ30代ながら、常に外食業界の王道を歩んできたベテランだ。去る2003年の秋、小島氏は同社の代表取締役に就任した。まず財務体質の強化のために、ベンチャーキャピタルなどさまざまな投資先との交渉を行って資本の増強を図る。同時に、各店の経営環境を見定めて、メニューの見直しや従業員の教育などをはじめ、店舗現場からできる限りの改善に着手した。こうした2年間の地道な改革を経て、2005年に、立地上から建て直しが難しいと判断した既存の2店舗を撤退するとともに、商業施設へ新たなスタイルの2店舗を出店したのである。

<「医食同源・癒食同源」をコンセプトに>

新宿の三越百貨店が「新宿三越アルコット」へと全面リニューアルする際に出店を決めた「新宿三越ALCOTT店」は、「粥麺茶房」と名付けられたまったく新しい業態の店舗である。バーカウンターもあるスタイリッシュなカフェ風の店内で、香港麺と中華粥、そしてバラエティに富んだ中国茶のラインナップとデザートやアルコール類などを取り揃え、これまで出店してきたファストフードスタイルの店舗イメージを一新させた、同社のフラッグシップショップという位置づけだ。店内にはイートインの客席の他、本場中国の茶葉や茶器などを販売する物販スペースもあり、ギフトや自宅で中国茶を楽しむ女性客にも評判となっている。同店の出店するフロアは、女性向けのフード店舗やコスメ、エステ、アロマテラピーなどを中心とした女性専科のフロアであり、そうしたフロアの客層に「粥麺茶房」のコンセプトがぴったりとマッチしている。これまでのファストフードとは一線を画した「医食同源・癒食同源」というテーマのもとで、食材や調味料などを吟味する先端のトレンドを踏まえた百貨店内の飲食店舗でありながら、リーズナブルな価格で毎日でも気軽に利用できるクイックサービスレストランというコンセプトを持つ「粥麺茶房」は、連日、女性客やカップルなどで賑わっている。同社は今後、FC募集の展開も視野に入れており、小島氏は、その独自のコンセプト展開に、さらに磨きをかける日々が続いているのである。


会社名 : 株式会社バンクエスト・フードサービス
店舗名 : 粥麺茶房
所在地 : 東京都新宿区新宿3-29-1 新宿三越ALCOTT地下2階
T E L : 03-3358-1150

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