白珪尚可磨(はっけいなおみがくべし)

 「白珪」は上が丸くて、下が四角い、いわゆる上円下方の形をしたみごとな玉のことで、それも完全無欠のものを言います。その完全無欠な玉を、尚且つ磨きなさいというのがこの句の意味です。もう磨きようがないものをさらに磨く。その努力が大切なのです。これでいいと思ったら、それで終わりです。どうかすると人間は、ついつい安易な妥協をしがちです。色々苦労をしてきたし、この辺で隠居などでもしようかなどと楽な道を考えます。それも結構でしょうが、やはり人間は死ぬまで修行していかなければならないのではないでしょうか。物事には終わりはないのです。どんなに完全無欠だと思っても、さらにそれを磨ききっていかなければならないのです。
 企業も成長、発展し続けるためには、絶えず時代の流れを読み、会社の進むべき方向、目標を明確に設定し、従業員に目標や進むべき道を示し、その実現に向かって自ら磨きをかけ、変身していかなければなりません。

『誌経(しきょう)』 中国最古の詩集

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